2026.06.06
お知らせ
ほしの どう?|芒種
■ほしの どう?
「ほしの どう?」は新潟県新潟市にある星野株式会社が発行する季節のお便りです。
商品のことや、日々の小さなエピソードをお届けします。
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2026年6月6日 | 芒種
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田んぼの教室
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ゴールデンウィークが明けた頃、代掻きを終えた田んぼはなめらかな水鏡。
初夏の青空を映して、雲が気持ち良さそうに浮かんでいます。
今年も田植えの季節がやってきました。でも、同じ年は二度とやって来ない。
稲作をするようになり、そんなあたりまえのことにあらためて気づかされました。
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天気も水も土の具合も、その年ごとに少しずつ違うもの。
去年のやり方をなぞるだけではうまくはいかず、
今年の状況を見ながらその都度調整していくことになります。
毎年、田んぼから教わることばかりです。
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田植えは年に一度のことだから、経験を生かそうにも次の機会は一年後。
ひとりの農家が一生のうちに作ることのできるお米の量は、
思っているよりもずっと限られているのかもしれません。
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また、稲作を始めてから一度だけ、小さな田んぼで手植えをしました。
みんなで泥にまみれて楽しい経験でしたが、すべての田んぼを手植えしたとき、
同じように楽しめるかと問われたら答えは間違いなく「ノー」です(笑)。
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水を張った田んぼを田植機が静かに走り、
一定の間隔で緑の線がまっすぐに引かれていくのは、
見ていて気持ちのいいもの。
手植えに比べて田植機は格段に速く正確に植えることができますが、
そのぶん水の深さや土の状態によっては思うように進まないこともあります。
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最初の年、いちばん苦戦したのは代掻きでした。
代掻きで整えるのは、見た目だけではありません。
水の張り方や根の張り方にも関わり、
初夏のつまずきが秋の収穫にまで影響してしまいます。
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宮沢賢治は、嵐で倒伏した稲が翌日には起き上がっていた喜びを
「たうとう稲は起きた まったくのいきもの まったくの精緻な機械 稲がそろって起きてゐる」
と書きました。
秋にどんな風景が広がっているのか、今はまだわかりません。
ただ、必要なことをできる限りやっていきながら、
稲がどう応えてくれるのかを、ひとつずつ確かめていきたいと思います。
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Title: Keiji Hoshino @keiji_hoshino_
Florist: chi-ko. @forager_nishihara_tokyo
Photograph: Saori Tao @tao_saori
Design: Mami Ueda @mamaiueda
text: Masafumi Oguri @oguri_masafumi
Direction: Takenomaru @takenomaru_tss
