2026.08.07
お知らせ
ほしの どう?|立秋
■ほしの どう?
「ほしの どう?」は新潟県新潟市にある星野株式会社が発行する季節のお便りです。
商品のことや、日々の小さなエピソードをお届けします。
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2026年8月7日 | 立秋
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風を待つ 山野草装紙
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星野には季節を感じるラッピングペーパーがあります。まずは少し、その季節の話から。
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8月、夏真っ盛りのこの時期、立秋と聞くたびに「まだ夏ですよ」と思ってしまいます。
二十四節気は太陽の動きをもとに季節を表した暦。
一方、私たちは気温の変化に季節を感じてしまうもの。
そのため暦のうえでは秋でも、体感としてはまだ真夏ということが起こります。
もっとも、季節はある日を境に移り変わるものではありません。
それは緩やかなグラデーションで、昔の人たちは季節を告げる小さな兆しを一つひとつ言葉にしてきました。
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たとえば立秋の頃を七十二候では「涼風至」と書き「すずかぜいたる」と読みます。
この言葉を口にすると真夏の暑さの中にいても、どこか遠くから秋の気配が近づいてくるような気がするから不思議です。
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名前がつくことで、それまで気に留めていなかったものに心が向くことがあります。
季節の兆しを「涼風至」と呼ぶことで、人は風を待つようになります。
それは名前によって感覚が開かれ、心に新たな風景が立ち上がるということなのかもしれません。
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人は季節だけでなく、さまざまなものに名前をつけてきました。
山や野原に自生する山野草もまた、その素朴でありながら力強い姿を愛でた人々によって、いつしか名づけられ親しまれてきたもののひとつです。
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ただ、山野草は誰かに呼ばれる前から、そのたたずまいを少しも変えることなくそこにありました。
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だからか季節の兆しを色に映した「山野草装紙」には、あえて色そのものを表す名前をつけず
「ひ、ふ、み……」と古くから伝わる数え方で数だけを添えました。
その色を見てどんな風景を思い浮かべるのか、答えは手に取る人それぞれに委ねられています。
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この夏、10音10色だった「山野草装紙」に9音9色の仲間が加わりました。
次の季節の入り口で、新しい風景との出会いを楽しんでいただけたら。
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Title: Keiji Hoshino @keiji_hoshino_
Florist: chi-ko. @forager_nishihara_tokyo
Photograph: Saori Tao @tao_saori
Design: Mami Ueda @mamaiueda
text: Masafumi Oguri @oguri_masafumi
Direction: Takenomaru @takenomaru_tss
